舞台芸術に国境はない。

日本と中国が世界に誇る世界三大無形文化遺産が同じ舞台に立つ。

崑劇・京劇・能楽と狂言。日中国交正常化45周年を締めくくる記念事業として「楊貴妃の響演」開催。

蔡正仁(中国の人間国宝、崑劇俳優)、張静嫻(崑劇俳優)、坂井音重(人間国宝、能楽観世流)、野村萬斎(狂言和泉流)が出演。

 

2017年12月19日(火)・20日(水)

国立能楽堂

2017年12月、日本と中国が世界に誇る世界三大無形文化遺産が同じ舞台に立つと言う夢のような、歴史的公演が国立能楽堂で開催されます。日中国交正常化45周年であり、認定記念事業の今年を締めくくる演目として行いたいと思います。

公演の名は、「楊貴妃の響演」。

崑劇・京劇・能楽狂言、日中の伝統芸能は、歴史的背景、言語、節回し及び音楽の表現形式が全く異なりますが、なぜか、絶世の美女『楊貴妃』を題材にした物語を共通の演目として持っております。

この、「楊貴妃」と言う一連の物語を両国の国宝級出演者達が同じ舞台に立ち演じます。

主な出演者は、中国の著名な役者であり、「生ける玄宗」の美名で知られる中国の人間国宝、崑劇俳優「蔡正仁」、同じく高名な崑劇役者の「張静嫻」。京劇からは、京劇の巨匠・梅葆玖の弟子であり梅派の継承者、京劇俳優「田慧」が出演します。一方の日本側の出演者は能楽観世流・人間国宝「坂井音重」、狂言和泉流・野村萬斎などです。

まさに、世界最高峰の役者達による華麗な演技を目の当たりにすることができるでしょう。今までありえなかった日中の合作公演であり、日中の芸術史上初めての試みです。舞台芸術に国境はない。この公演を通して日中双方の文化理解が深まるきっかけになればと思います。

12月20日公演演目 「日中楊貴妃の響演」

日程:12月20日(水)

会場:国立能楽堂

 

16:30 - 事前セミナー 「(仮)崑劇・京劇の分岐点とその成り立ち」(応募者限定)

17:30 - 休憩

18:00 - 開場

18:30 - 開演

 

「崑劇・長生殿」《定情》(25分)

玄  宗—黎  安              楊貴妃—余  彬

 

「京劇・貴妃酔酒」(20分)

楊貴妃—田  慧              高力士—胡  剛(宦官)

 

「崑劇・長生殿」《密  誓》(25分)

楊貴妃—余  彬               玄  宗—黎  安

 

「崑劇・長生殿」《小宴驚変》(30分)

玄  宗—蔡正仁              楊貴妃—張静嫻

 

-休憩20分-

 

「崑劇・長生殿」《埋 玉》(30分)

玄  宗—黎  安              楊貴妃—余  彬

 

狂言「棒縛」(25分)

シテ(太郎冠者)  野村 萬斎  アド(次郎冠者)  野村 太一郎

 

「能楽・楊貴妃」(10分)

シテ(楊貴妃)    坂井 音重

能楽「石橋 師資十二段之式」(15分)

シテ(親・白獅子)  坂井 音重   ツレ(子・赤獅子)  坂井 音雅

 

開催概要

主     催:「日中楊貴妃の響演」実行委員会/

共    催:上海戯曲芸術中心/上海崑劇团/上海京劇院

企画・運営:株式会社ムーランプロモーション

後      援:中華人民共和国駐日本国大使館/外務省/文化庁/国際交流基金/日本中国友好協会/日本中国文化交流協会/日中友好議員連盟/一般財団法人日中経済協会/

一般社団法人日中協会/公益財団法人日中友好会館/日本国際貿易促進協会

運営協力  :パソナグループ

特別協力  :特定非営利活動法人友情の架け橋音楽国際親善協会

協  力  :白翔會/上海市対外文化交流協会/日本崑劇社

 

写真:国立能楽堂 公演