平成25年9月1日(日) 吉田勘弥氏(国立劇場の人形遣い・当協会理事)が三村京子(当協会代表)の司会で「文楽:人形の巧み」について講演を行いました。助手として桐竹勘次郎氏(国立劇場の人形遣い)も加わり、臨場感あふれる実演を勘弥氏と行いました。
例年であれば秋の風を感じる季節ですが、講演当日は34℃の厳しい残暑。美しい和服姿の女性を含む大勢の参加がありました。
本講演では国立劇場文楽公演で経験することが出来ない、人形遣いと接近した形で話、実演、体験、そして質疑応答が行われました。
講演前半は海外公演に触れた後、文楽の形成史、及び、人形遣いと人形に特化した内容を映像を中心に、楽しい雰囲気で進行。「知らなかった!」を知る、参加者の真剣な意気込みが感じられました。
後半は勘弥氏による人形の構造、組み立て、首(かしら)の解説、そして実演。見事な演出技術や、芸術的な人形の仕掛けを学んだ後に表現力の粋を観た会場からは、ため息や感嘆の声が飛び交い、普段見ることのできない文楽の奥深さを理解することが出来ました。
講演終了後、休憩を挟んでビュッフェスタイルの食事をいただきながら、参加者同士や演者との親睦が図られ、また、大変活発な質疑応答がありました。参加者による人形や首(かしら)を遣う体験もあり、賑やかな中で会が終了しました。
みなさまのご参加が友情の架け橋の原動力です。 本公演にご参加の皆様に、NPO友情の架け橋理事一同より、心から御礼を申し上げます。 皆様におかれましては、次回もお目にかかれますことを楽しみにお待ち申し上げております。
また、残念ながら先約等で参加できなかった皆々様に、是非とも次回の〝講演&食&交流の愉悦〟特別オープン文化講演シリーズに、友人やご家族をお誘いの上、またとないチャンスをお見逃し無く!ご参加を楽しみにお待ち申し上げております。